平城宮跡
一ヶ月間あちこち回ったが、明日以降は動けないのでこれで最後。
最後の方は都の位置を追っていろいろ考えることになった。
今回行っていない難波宮と近江大津宮は以前に行ったのでいい。
飛鳥地方もざっと回っているので、主な所は一通り訪れたことになる。
奈良の平城宮跡も一回行ったが、まだ大極殿を建設中だった。
平城遷都1300年祭は終了しているが、完成した大極殿を見ておくための再訪だ。
平城宮のあった土地は遷都した後に畑になっていたそうだ。
おかげで発掘もできるし、当時を模した施設を上に再現することもできる。
発掘結果を基に再現した朱雀門・大極殿・東院庭園などは見物である。
その他の場所もそれぞれの形で展示されていて、よくここまで調べたと思う。
これほど一面の広い範囲が史跡として整えられているのは稀有だ。
家が立ち並んでいる他の宮跡ではできないことだ。
なぜここは住宅地として家が立ち並ばなかったのだろう。
町の中心から離れた郊外になってしまったからか。
奈良市の中心は今も、東のいわゆる外京の方ではないか。
平城京当時から外京が発達していたという話だったかな。
平城宮跡で特筆すべきは木簡がよく出るということらしい。
これは地下水が浅く豊富なのと関係している。
木は水に浸かっていると長持ちする。木簡に限らず柱などもそうだ。
きれいな木簡が出土してもすぐ水に浸けねばみるみる黒くなってしまうらしい。
地下水のおかげでこの地では貴重な資料が多く出土する。
当時の生活の様子がよく判る。世界遺産登録の理由である。
発掘は三分の一しか終わっていないという話も聞いた。
これからも発掘は続き新しい発見があるのだろう。
数年ぶりに訪れたが大極殿以外にも整備が進み、いろいろ変わっていた。
新たな施設や展示も準備されていた。
来月から遣唐使船の復元展示が始まるらしい。
まだ遠くからしか見られないのが残念だった。
あと将来は大極殿の南側の朝堂院周囲も再現する計画のようだ。
この先どこまでするつもりなのだろう。
資料館も遺構展示館も面白いし回っていると一日潰れる。
特記すべきは入場無料ということ。普通ありえない。
奈良の行政は膨大な金と手間をつぎ込んでいる。
考えればこれほど大規模な地域おこしはない。
もちろん歴史的価値や世界遺産の話はあるとして。
その大きな宝に向けたエネルギーや取り組み方に驚かされた。
数年以内にまた来ることになりそうだ。
ものすごいよ、奈良。
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