!! !! ticket------持っている補助券の全枚数 !! yukari------始めに由香利が持っている枚数 !! tomoko------友子が持っている枚数 !! book--------本屋でもらう枚数 !! flag--------友子の出かけフラグ !! able--------福引き可能回数 !! times-------現在の試行回数 !!------------------------------------------------------------ !section[1]-param[(ticket)=0;(yukari)=4;(tomoko)=7;(book)=0;(flag)=0;(able)=0;(times)=0;] 由香利ちゃんと夏の一日 〜由香利ちゃんと一緒!!番外編〜 受験生には夏休みなんてない。 それは分かっていたはずなのに・・・。 !no_choice[2] !!-------------------------------------------------------------- !section[2] [s(takonouta.mid)] [i(b_heya1.jpg)] 「もう、いやあぁぁぁぁ・・・」 私は情けない声をあげて机に突っ伏した。 突然の乱心に、隣で説明していた友子が目を丸くしている。 「何?いきなり取り乱さないでよ」 「だってぇ・・・こんな意地悪な問題解けるわけないよぉ・・・」 机の上の問題集には意味不明な数式が並んでいる。 正解率は・・・半分に達しない。 「何でこんなに間違うかねえ?  公式覚えてりゃあ、すぐでしょうに」 「そんなこといったってぇ・・・」 受験勉強に取り掛かるのが遅すぎた。 個人的に色々あった、というのは言い訳にしかならないだろうな。 という訳で夏休み、友子の家に押しかけて特訓中なのだ。 「大学行きたいんでしょ」 「行きたい」 「じゃあ勉強しなくちゃね。  元々、出来ないわけじゃないんだから。  由香利の錆付いた頭をバリバリに改造してあげる」 「うう・・・お手柔らかにお願いします」 !no_choice[3] !!-------------------------------------------------------------- !section[3] [s(maop004a.mid)] 友子の特訓は夕方まで続いた。 もう頭が許容量を超えて大パニックだ。 さて、と友子が立ち上がる。 「少し休んだら、参考書、買いに行く?」 「え、参考書って?」 「前に約束してたでしょ」 「ああ、そうか」 学校でいい本がないか話したのを思い出した。 いまから挽回するにはよほど効率よく勉強しなくてはいけない。 そのためには少しでもいい本が欲しかった。 「用意するから玄関で待ってて」 先に階段を下り玄関で靴を履いて少し待つ。 が、友子はなかなか降りてこない。 [i(b_genkan1.jpg)] !choice[10]-param[(flag)=0;] 急がせる !choice[20]-param[(flag)=1;] のんびり待つ !!-------------------------------------------------------------- !section[10] [s(maop004a.mid)] 実はもう結構な時間になる。 ゆっくりしてると帰りが暗くなってしまうかもしれない。 「と〜も〜こ〜、まだ〜?」 2階に向かって叫ぶ。 友子の両親は今日は外出していて留守だ。 「ちょっと待ってよ〜」 「早くしてよ〜」 友子が慌てて降りてくる。 やや憮然とした表情、少し申し訳ない気分になる。 「そんなに急がなくてもいいでしょ」 「ん、いや、暗くなったら危ないからさ・・・ごめん」 「まあねえ・・・まあ、いいや。行こう」 !![i(b_home1.jpg)] !no_choice[30] !!-------------------------------------------------------------- !section[20] [s(maop004a.mid)] まあ、いいか。 本屋は逃げないし。 そういえば友子って面倒見がいいよね。 勉強が遅れた私の相手もしてくれるし。 感謝しなくちゃいけない。 友子は2〜3分して降りてきた。 「ごめんごめん、財布が見つからなくて」 「いや、全然。早く行こ」 !![i(b_home1.jpg)] !no_choice[30] !!-------------------------------------------------------------- !section[30] [s(5x_days.mid)] [i(b_michi1.jpg)] !!残照の中 通い慣れた道を歩き出す。 夏場は日が長い。 時間的にはもう夕方なのに、外はまだまだ明るい。 本屋に着くと参考書のコーナーへ向かう。 友子が手際よく目的の本を棚から取り出す。 「これとこれがお勧め」 以前、話していた問題集だ。 「あと・・・これも買っといたら?」 やや大きめの本を渡される。 受け取ってひっくり返して見る。 「うわ・・高・・」 「高いけど後で必要になるよ」 「へえ、そうなの・・」 中を見ると随分と詳しい。 確かに1冊持っとくと重宝しそうだ。 !choice[40] 全部買っておく !choice[50] 今回必要な本だけにする !!-------------------------------------------------------------- !section[40] [s(5x_days.mid)] そうか、必要になるのか。 高い本だけど・・必要なら買っておこうか。 受験生が自分への投資をケチってはいけない。 大学に受かるためなのだから。 全部持ってレジにいく。 「・・・円になります。」 結構痛い金額だ。 あまり家は裕福じゃないからなあ・・しばらく倹約しなくちゃ。 お札で払ってお釣りを受け取る。 (・・?) お釣りに混じって黄色い紙片が見えた。 これは・・・そうだ、福引の補助券だ。 毎年、商店街でやっている恒例の行事だ。 豪華な景品も出てるけどあまり当たった記憶はない。 でも、何だかんだで楽しみにしていたりもしていた。 今年は色々あって忘れていたな。 !no_choice[60]-param[(book)=6;] !!-------------------------------------------------------------- !section[50] [s(5x_days.mid)] 「ごめん、今日はやめとくわ・・財布が寂しくて」 「いや、別にいいけど」 今必要な分だけレジに持っていく。 「・・・円になります。」 丁度あった。 「福引券をどうぞ」 レシートと一緒に黄色い紙片を渡される。 これは・・・そうだ、福引の補助券だ。 毎年、商店街でやっている恒例の行事だ。 豪華な景品も出てるけどあまり当たった記憶はない。 でも、何だかんだで楽しみにしていたりもしていた。 今年は色々あって忘れていたな。 !no_choice[60]-param[(book)=3;] !!-------------------------------------------------------------- !section[60]-param[(ticket)=(yukari)+(book);] [s(siny017.mid)] [i(b_machi4.jpg)] 「そういえば福引きなんてやってたねぇ」 本屋を出際、財布を覗き込みながら呟く。 「ちょっと待ってね・・・」 財布の中を整理してみる。 [p(yukari)]枚の補助券が隠れていた。 今もらった補助券は[p(book)]枚。 合わせて[p(ticket)]枚になる。 確か補助券5枚で一回出来るんだった。 「ねえ、5枚あるよ。ついでにしていかない?」 「ん、いいけど」 「他にもなかったかな」 あちこち探すがもう無いようだった。 そうだ、友子も持っていないだろうか? 「ねえ、余ってる券ない?あったら頂戴」 「余ってるわけじゃないけど・・・あったと思うよ」 友子も探し始める。 !no_choice[70]-if[(flag)==0] !no_choice[80]-if[(flag)==1] !!-------------------------------------------------------------- !section[70] [s(siny017.mid)] 「あ・・・」 カバンを開けて財布を探していた友子が絶句する。 「ごめん、家に忘れてきた」 「えー、どうして」 「由香利が出かけに急がせるから・・・忘れたんでしょ」 「あ・・・」 そうだった。 なかなか降りてこないと思ったら財布を捜していたのか。 「うん、そうだったね。私が悪かった」 結局、友子からは券をもらえそうにない。 これは自業自得だな。 しかたない、このまま福引会場のあるアーケードに向かおう。 !no_choice[90] !!-------------------------------------------------------------- !section[80] [s(siny017.mid)] 友子がカバンの中から財布を取り出す。 「・・・」 財布から券を取り出して枚数を確認している。 「[p(tomoko)]枚あるよ」 「え、本当に?嬉しいな」 手を伸ばした私を友子が牽制する。 「何?」 「頂戴」 「無料で?」 友子がほくそえむ。 「・・ええと・・あ、そうだ。  この前言ってたチケット、手に入ったら優先的に譲るよ」 「・・・ふーん」 乗って来ない。 「じゃあ、あと、マクドナルドの割引券も付けよう」 「・・・」 やっぱり無理か。 仕方ない、ここは素直にお願いするしかない。 「・・・・ごめん、今度なんかおごるから私に下さい」 「ふむ・・・まあ、いいでしょう」 券が私の手に乗せられる。 「ありがとう、この恩は一生忘れないよ」 「せいぜい覚えといてね」 私の記憶力はあまり期待されていないようだ。 では、福引会場のあるアーケードに針路を変更だ。 !no_choice[90]-param[(ticket)+=(tomoko);] !!-------------------------------------------------------------- !section[90]-param[(able)=int(ticket)/5;] [s(mkuf_n23.mid)] 本屋からアーケードまではすぐだ。 アーケードの中は買い物客で結構な人出だった。 商店街の福引き会場に向かうことにする。 [i(b_machi3.jpg)] アーケードの中にテントが張ってあるのが見えた。 『福引き会場』という看板が立っている。 補助券は[p(ticket)]枚あるから[p(able)]回できるはずだ。 テントの中へ入っていった。 !no_choice[2-1] !!--------------------------------------------------------------