!!------------------------------------------------------------ !section[1] [s(sunshine.mid)] テントの中でははっぴを着た商店街の人がにこやかに対応している。 丁度、前の人が終わったところだ。 机の上に取っ手のついた八角形の赤いヤツが置いてある。 名前は何と言うのだったかな。 壁に張ってある表を見上げる。 今年の景品もほぼ例年通りの内容だ。 1等(赤玉) 2泊3日温泉旅行 2等(黒玉) 大画面フラットテレビ 3等(緑玉) マウンテンバイク 4等(青玉) 安楽椅子 5等(黄玉) ジュース詰め合わせセット 残念賞(白玉) ポケットティッシュ いかにも商店街の福引という感じだな。 係りの人に補助券を渡して準備完了。 さて、当たるかな? !no_choice[10] !!-------------------------------------------------------------- !section[10]-param[(times)+=1;(random)=(RND1-100);] [s(sunshine.mid)] さて、[p(times)]回目の挑戦 取っ手をつかんでガラリと回す。 出てきた玉の色は・・・ !no_choice[16]-if[(random)<=80] !no_choice[15]-if[(random)>=81 && (random)<=89] !no_choice[14]-if[(random)>=90 && (random)<=94] !no_choice[13]-if[(random)>=95 && (random)<=97] !no_choice[12]-if[(random)>=98 && (random)<=99] !no_choice[11]-if[(random)==100] !!-------------------------------------------------------------- !section[11] [s(skip.mid)] 出てきた玉の色は赤。 壁の表を見上げる。 赤い玉は1等・・・・・・1等!? ガラン!ガラン! 係りの人が手持ちの鐘を鳴らす。 友子が横で唖然としている。 たぶん私も同じ顔をしているだろう。 (一等って・・・一等って・・・え〜〜!?) !no_choice[3-10]-if[(able)==1 && (flag)==0] !no_choice[3-11]-if[(times)>=(able) && (flag)==0] !no_choice[3-12]-if[(times)<(able) && (flag)==0] !no_choice[3-13]-if[(able)==1 && (flag)==1] !no_choice[3-14]-if[(times)>=(able) && (flag)==1] !no_choice[3-15]-if[(times)<(able) && (flag)==1] !!-------------------------------------------------------------- !section[12] [s(skip.mid)] 出てきた玉の色は黒。 当たってる、何が? 壁の表を見上げる。 黒は・・・2等の大画面フラットテレビ!! 「うわ、当たった・・」 思わず叫びかける。 隣で友子も声を上げる。 「すごい、本当に?」 間違いない。 何度見ても黒だ。 !no_choice[3-20]-if[(able)==1 && (flag)==0] !no_choice[3-21]-if[(times)>=(able) && (flag)==0] !no_choice[3-22]-if[(times)<(able) && (flag)==0] !no_choice[3-23]-if[(able)==1 && (flag)==1] !no_choice[3-24]-if[(times)>=(able) && (flag)==1] !no_choice[3-25]-if[(times)<(able) && (flag)==1] !!-------------------------------------------------------------- !section[13] [s(skip.mid)] 出てきた玉の色は緑。 何か当たってるよ・・・3等のマウンテンバイクだ! 「当たったよ、すごい!」 友子が驚ている。 私もびっくりしてしまった。 まさか本当に当たるなんて・・・。 !no_choice[3-30]-if[(able)==1 && (flag)==0] !no_choice[3-31]-if[(times)>=(able) && (flag)==0] !no_choice[3-32]-if[(times)<(able) && (flag)==0] !no_choice[3-33]-if[(able)==1 && (flag)==1] !no_choice[3-34]-if[(times)>=(able) && (flag)==1] !no_choice[3-35]-if[(times)<(able) && (flag)==1] !!-------------------------------------------------------------- !section[14] [s(skip.mid)] 出てきた玉の色は青。 何か当たってる、4等、安楽椅子。 「へえ、すごい!」 友子が感嘆の声を上げる。 「当たっちゃった・・・」 私もびっくりした。 5等までしか当たったことがないから、 これは今までの最高記録だ。 !no_choice[3-40]-if[(able)==1 && (flag)==0] !no_choice[3-41]-if[(times)>=(able) && (flag)==0] !no_choice[3-42]-if[(times)<(able) && (flag)==0] !no_choice[3-43]-if[(able)==1 && (flag)==1] !no_choice[3-44]-if[(times)>=(able) && (flag)==1] !no_choice[3-45]-if[(times)<(able) && (flag)==1] !!-------------------------------------------------------------- !section[15] [s(skip.mid)] 出てきた玉の色は黄。 「あっ、当たった!」 黄色は5等、ジュース詰め合わせセットだ。 「よっしゃあ!」 「由香利、でかした!」 私も友子も大喜びだ。 景品もそうだが当たったこと自体が嬉しい。 !no_choice[3-50]-if[(able)==1 && (flag)==0] !no_choice[3-51]-if[(times)>=(able) && (flag)==0] !no_choice[3-52]-if[(times)<(able) && (flag)==0] !no_choice[3-53]-if[(able)==1 && (flag)==1] !no_choice[3-54]-if[(times)>=(able) && (flag)==1] !no_choice[3-55]-if[(times)<(able) && (flag)==1] !!-------------------------------------------------------------- !section[16] [s(sunshine.mid)] 出てきた玉の色は白。 確かめるまでもない。 ハズレだ。 ポケットティッシュを受け取る。 そう簡単に当たる訳ないか。 !no_choice[10]-if[(times)<(able)] !no_choice[20]-if[(times)>=(able)] !!-------------------------------------------------------------- !section[20] [s(olive.mid)] 結局、全部ハズレ これって本当に当たりを入れてあるのかなあ。 しょうがない、帰ろう。 トボトボと帰り始めたその時・・・ !no_choice[21] !!-------------------------------------------------------------- !section[21] [s(mkuf_n20.mid)] トボトボと帰り始めたその時、 突然、天の声が聞こえた。 『残念かね?』 (・・!?) キョロキョロと見回すがそれらしい人は誰もいない。 『普段の行いを汲んでやり直しをさせてあげよう』 (え、え?・・何?) 『怖がらなくてもいい、どうかね、やりなおしたいかね・・?』 「え・・・あの・・・」 突然のことで訳がわからない。 「ねえ、誰と話してるの?」 友子が怪訝そうな顔をしている。 !choice[22]-param[(times)=0;] やり直したい !choice[23] やり直さなくていい !!-------------------------------------------------------------- !section[22] [s(mkuf_n20.mid)] 「そりゃ、出来ることなら・・・」 『その願い、かなえてやろう』 ピカッ! 途端に周りが白い光に包まれた。 (な、何これ・・・?) 体が優しく包まれて浮き上がるような感覚・・・ 暖かくて・・・安心できる・・・ (何だか・・不思議な感じ・・・) だんだん意識が曖昧になっていく・・・ ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・ ・・ ・ 気付くと福引会場の前にいた。 「どうしたの、ぼんやりして」 友子の声にハッと我に返る。 周りを見渡すが特に変わった事はない。 (・・・ん、何してたんだっけ?) 手には、[p(ticket)]枚の補助券。 (あ、そうか、福引に来てたんだ) 何か心に引っかかっているけど・・・まあ、いいか。 友子に即されて、テントの中に入っていった。 !no_choice[1] !!-------------------------------------------------------------- !section[23] [s(mkuf_n20.mid)] 「え、でも・・そういうのは・・・」 『ふむ、まあよかろう・・・』 声が消えた。 きょとんとしている私を友子が小突く。 「どうしたの」 「いや、何でもない。行こ」 テントを離れて歩き始める。 今のは一体、何だったんだろうか。 !no_choice[24] !!-------------------------------------------------------------- !section[24] [s(fmd_38.mid)] [i(b_yuuhi1.jpg)] 帰り道。 既に日はだいぶ傾いている。 影が長く伸びて、川沿いの土手に紅と黒の縞模様を作っている。 「来年の今頃、何してるんだろう」 誰に聞くともなくつぶやく。 私は上手くいけば大学生になる。 友子は進学か就職か迷ってるみたいだ。 大学に行く人、就職する人、家業を手伝う人・・・。 「みんなバラバラになっちゃうね」 「・・・」 しんみりした気持ちになってしまうのは夕暮れの魔法の所為か。 友子に背中をはたかれる。 「何言ってるの、新しい旅立ちでしょ。これから始まるの」 「・・・そうか・・うん、そうだね」 そうだ、これからの人生のほうがずっと長いんだ。 皆で会う機会はまたあるだろうから・・・。 これから先、いろんなことがあるはずだ。 辛い事や苦しい事もあるだろう。 でも、また皆で会うときに胸を張って会えるように・・・ 笑っていい報告が出来るように・・・ 今は精一杯に歩いていこう。 明るい未来を目指して。 おわり !no_choice[100] !!-------------------------------------------------------------- !section[100]-param[(min)=(yukari)+3;(max)=(yukari)+(tomoko)+6;]

あとがき

「由香利ちゃんと夏の一日」の解説です。 ちなみにこのページにはBGMを付けていません。 鳴らなくても異常ではありません。 この話は物語表示ツール「StoryViewer」のサンプルとして作りました。 作者にとっては初めての作品になります。 こんな短い話なのに作成に2ヶ月もかかりました。 文章を書くのはとても難しいものでした。 さて話の内容ですが、おわかりの通り「商店街福引ゲーム」です。 前半の2回の選択肢の選び方で手に入る券の枚数が決まります。 これで福引できる回数が決まるわけです。 後半で実際の福引に突入するわけですが、ここで当たるかどうかでエンディングが分かれます。 福引は乱数を使っています。 1〜100の整数のうちひとつを発生させて、その結果で処理を分けています。 等外 1-80 5等 81-89 4等 90-94 3等 95-97 2等 98-99 1等 100 何か当たる確立は20%、1等が当たる確立は1%です。 動作確認でも1等は1回しか当たっことがありません。 あなたの今回のプレイで発生した最後の乱数は[p(random)]でした。 以上解説でした。 またの来訪をお待ちしています。 ルート高菜 *以下に細かい設定を記しておきますので、知りたい方は反転させて読んでください。 由香利は最初に[p(yukari)]枚の券を持っています。 友子の財布には[p(tomoko)]枚ありますが、出掛けに急がすと忘れてしまい手に入りません。 本屋で気前よく買うと6枚、倹約すると3枚もらえます。 (ちなみにあなたは[p(book)]枚もらっていますね) 合計枚数は最小で[p(min)]枚、最大で[p(max)]枚となります。 福引は何回でもやりなおせます。 神様(?)は太っ腹なのです。 エンディングは2種類あります。 1、どたばたエンド(当たった場合) 2、しんみりエンド(当たらなかった場合) 以上、詳細設定でした。 !end !!--------------------------------------------------------------